日本消化器がん検診学会雑誌
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症例報告
免疫学的便潜血反応陽性の二次検査で発見された無症候性エロモナス腸炎の一例
阪上 順一片岡 慶正保田 宏明
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2008 年 46 巻 4 号 p. 490-493

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抄録

免疫学的便潜血反応陽性の要精検者に行った全大腸内視鏡検査にて大腸炎を認めた。肉眼所見と病理組織像では潰瘍性大腸炎が疑われたが, 生検培養の結果, エロモナス腸炎と診断した。エロモナス腸炎は, 免疫抑制状態の成人や小児への罹患が多いとされるが, 症状が軽微なことや無症候性である症例もある。大腸がん検診の精検において潰瘍性大腸炎に類似するが区域性の大腸炎を見た場合, 無症候性であっても同疾患を念頭に置き遅滞なく培養を提出すべきと考えられた。

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© 2008 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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