日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
胃がん検診精検受診率向上に向けた当センターの取り組み
玉山 隆章岡崎 睦也田村 政紀
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2008 年 46 巻 6 号 p. 723-728

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抄録

当センターでは, 「総合健診」の一環として直接X線撮影法による胃がん検診を施行している。健保組合との契約による職域検診が約7割を占めているが, 職域検診では精検受診率の低さがしばしば問題となる。当センターでは, 検診当日の結果説明, 要精検者に対する2ヵ月後, 4ヵ月後の精検受診勧奨を行い精検受診率の向上に努めている。今回われわれは当センターの検診成績を明らかにし, 要精検者に対するフォローアップの方法について検証した。平成13年度から平成17年度に直接胃X線撮影法を施行したのべ187,042人の検診成績は, 年度別平均値で要精検率4.52%, 精検受診率73.0%, 初回受診勧奨者における精検受診率18.9%, 2回目受診勧奨者における精検受診率10.5%, 胃癌発見率0.101%であった。職域検診に限ると, 要精検率4.18%, 精検受診率71.2%, 胃癌発見率0.072%であった。当センターの成績は, 全国集計と比較すると, 特に職域検診の精検受診率で大きく上回っており, フォローアップ体制の充実が不可欠であることが示唆された。

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© 2008 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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