抄録
1992年4月から2007年3月までに, 人間ドックのS状結腸内視鏡検診にて発見された573例710個の5mm以下の大腸微小ポリープを最短7か月最長14年前向きに経過観察し, 以下の結果を得た。
1)観察期間中にポリープ径が5mm, 4mm, 3mmおよび2mm増大したものは, 各々2個(0.3%), 5個(0.7%), 15個(2.1%)および39個(5.5%)であった。
2)ポリープ径が6mm以上に増大した例59個(8.3%)および形態上変化を認めた例20個(2.8%)を要治療と判定した。それらのうち70個(88.6%)が治療されたが, 癌は1例も存在しなかった。
3)2mm以上増大又は要治療としたポリープは, 経過観察4年以内は少ない(8.3%)が, 5年以上経つと急に増加(19.7%)した。よって, 経過観察は5年間に1回すると合理的と思われた。