日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
人間ドックにおける経鼻内視鏡胃がん検診を円滑に行うための工夫
川田 和昭
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2011 年 49 巻 4 号 p. 517-526

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抄録
急速に普及しつつある経鼻内視鏡であるが, 極細径スコープとなったが故の課題も抱えている。人間ドックでは一定時間内に多人数の検査を行う必要があり, 経鼻内視鏡による胃がん検診を円滑に行うためには, それら課題の克服が必要となる。当院では経鼻内視鏡センターを立ち上げ, インフォームド・コンセント用DVD, ガスコン水150ml法, 専用所見用紙といった工夫で課題の克服を試み, 現在では4時間の検査時間中に24~28件の検査が処理できるようになった。2006年4月から2010年3月までの4年間に9,834件の検査を施行し, 胃がん発見率は0.21%, 早期胃癌率は76.2%であった。3年以内の内視鏡受診歴を有するものを偽陰性症例とすると, 偽陰性率は28.6%という結果であった。経鼻内視鏡の受容性は高く, 今後も採用する健(検)診施設が増えることが予想される。今回は人間ドックにおける, 経鼻内視鏡を用いた胃がん検診を円滑に行うための工夫を報告する。
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© 2011 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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