抄録
大腸腺腫切除後の検査間隔や期間の指標に明らかなものは示されておらず, 本研究では色素拡大内視鏡で観察し得る微小病変であるaberrant crypt foci(ACF)をサロゲートマーカーとし, 大腸腺腫切除後の再発予測因子となりうるか検討した。当院において内視鏡的に切除可能であった大腸腺腫89例において下部直腸のACFを観察し, その数が0-3, 4以上の2群に分類し, 1年後大腸ポリープの発生の差を検討した。ACFの数は初回と比べ1年後に変化がなかった。1年後はACFの多い群において最大径が有意に大きかった。大腸腺腫切除後の再発予測においてACF数と腺腫の最大径が相関し, ACF数が腺腫再発の指標になることが示唆された。