日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
大腸SM以深癌に対する, 免疫的便潜血検査の感度に影響する因子の検討
馬嶋 健一郎山地 裕和田 亮一光島 徹
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2016 年 54 巻 3 号 p. 397-403

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抄録
免疫的便潜血検査(IFOBT)1回法と同時に実施したスクリーニングコロノスコピー(SCS)で発見した大腸癌からIFOBTの感度を求め, 感度に影響する要因を検討した。SCS115,275件より発見されたSM以深癌100例を検討対象とした。また, 感度に影響する要因について, 性別, 年齢, 大きさ, 部位, 形態+進行度の因子をロジスティック回帰分析で検討した。SM以深癌のIFOBT1回法感度は64.0%(64/100)であった。SM以深癌の感度は右側大腸48.5%(16/33), 左側大腸71.6%(48/67)で, 右側大腸が有意に低かった(p=0.02)。多変量解析では右側大腸はIFOBT偽陰性の独立した要因であった。IFOBTによる大腸がん検診においては, 右側大腸癌の感度が低下すると考えられる。
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© 2016 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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