抄録
逐次近似応用再構成法(IR)を利用した超低線量大腸CT検査の有用性について, フィルタ補正逆投影法(FBP)を利用した低線量大腸CT検査と被ばく量と画質の点から前向きに比較した。
大腸CT検査を受診した80例を対象に, 1体位目は低線量撮影, 2体位目は超低線量撮影とし, 画像再構成はそれぞれFBPとIRで行った。画質の客観的評価は一定部位の標準偏差(SD)測定で行った。
平均実効線量は低線量撮影で1.28mSv, 超低線量撮影では異なる線量の条件下で0.61-0.82mSvであった。超低線量撮影は低線量撮影に比較して被ばくを最大で54%低減した(p<0.01)。FBPによる低線量撮影画像に比べ, IRによる超低線量撮影画像では, SD値が大腸管腔内で最大46%減少した(p<0.01)。
IRを使用した超低線量大腸CT検査はFBPを使用した低線量大腸CT検査に比べて被ばくの低減と画質の向上に有用である。