日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
大腸内視鏡検診における精度管理指標の検討 挿入時間, 引き抜き時間, 画像枚数の意義
馬嶋 健一郎村木 洋介
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2018 年 56 巻 3 号 p. 292-301

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抄録
全大腸内視鏡検査において挿入時間, 引き抜き時間, 画像撮影枚数の精度管理指標としての意義を検討した。全大腸内視鏡を用いた任意型大腸がん検診1591件を対象とし, それを行った13名各医師の挿入時間, 引き抜き時間, 画像撮影枚数を算出, ポリープ発見率との相関を検討した。またロジスティック回帰分析でポリープ発見に寄与する要因を検討した。ポリープ発見率との相関係数は, 挿入時間0.31(P=0.30), 引き抜き時間0.67(P=0.01), 画像枚数-0.36(P=0.23)であり, 引き抜き時間で有意な相関を認めた。ロジスティック解析におけるポリープ発見に寄与する有意な要因は, 男性, 年齢, 引き抜き時間6.5分以上であり, 画像枚数25枚以上は逆に非発見の有意な要因だった。引き抜き時間は, 重要な精度管理指標と考えられた。画像枚数や撮影方法については更なる研究が行われ, 一定の見解を得る必要があると考える。
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© 2018 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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