日本消化器がん検診学会雑誌
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56 巻 , 3 号
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巻頭言
原著
  • 加藤 勝章, 千葉 隆士, 島田 剛延, 渋谷 大助
    2018 年 56 巻 3 号 p. 266-280
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/01
    ジャーナル フリー
    本研究では, 宮城県対がん協会の検診成績と宮城県地域がん登録の胃癌罹患データを用いて, 胃X線検診の検査間隔を逐年から隔年にした場合の検診精度を検討した。平成14-26年度の対策型胃X線検診発見がん4,975例では, 1年前受診例に比して, 受診間隔が2年以上の例では検診発見癌に占める内視鏡治療適用早期癌比率は有意に低値となり, 進行癌比率が有意に増加した。平成14年度検診受診者203,885人の追跡では, 逐年受診者に比べて隔年受診者では検診後2年目に検診外で診断された癌が有意に増加した。3年目検診発見癌については, 2年目受診がある群は受診なし群に比して進行度の進んだ癌が多く, 生存率が有意に低値となった。逐年検診の場合, 胃X線検診のスクリーニング感度は73.8%であったのに対し, 隔年検診を想定した場合は45.8%と有意に低値となった。胃X線検査による隔年検診については検診精度の低下を招く恐れもあるため, 慎重な対応が必要と考える。
  • 江原 浩司, 関口 利和, 中野 正美, 李 雅弘
    2018 年 56 巻 3 号 p. 281-291
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/01
    ジャーナル フリー
    太田市は1999年から受診者が内視鏡か直接X線撮影を選択する個別検診を開始した。2008年から2013年までHelicobacter pylori抗体と血清ペプシノゲン法を用いるABC分類も行い延べ74,352人の受診で発見率0.53%(397/74352)の胃がん発見があり, 各群ではA群0.19%(62/32352), B群0.51%(102/19945), C群1.03%(187/18148), D群1.17%(46/3934)であった。H.pylori抗体陽性者の発見率は0.76%(289/38093)血清PG法陽性者は1.06%(233/22082)だが見逃し例はH.pylori抗体で27.2%(108/397)血清PG法で41.3%(164/397)でありH.pylori抗体が見逃しは少なくスクリーニングに適し, 特定健診受診者にH.pylori抗体を測定し, 抗体陽性者に内視鏡検診を勧めるピロリ検診を開始した。ABC分類のみでの対象の絞り込みは見逃しのリスクが高いと考えられ, 内視鏡でH.pylori感染胃炎の判定を行い, 効率の良い検診を実施する必要がある。
  • 馬嶋 健一郎, 村木 洋介
    2018 年 56 巻 3 号 p. 292-301
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/01
    ジャーナル フリー
    全大腸内視鏡検査において挿入時間, 引き抜き時間, 画像撮影枚数の精度管理指標としての意義を検討した。全大腸内視鏡を用いた任意型大腸がん検診1591件を対象とし, それを行った13名各医師の挿入時間, 引き抜き時間, 画像撮影枚数を算出, ポリープ発見率との相関を検討した。またロジスティック回帰分析でポリープ発見に寄与する要因を検討した。ポリープ発見率との相関係数は, 挿入時間0.31(P=0.30), 引き抜き時間0.67(P=0.01), 画像枚数-0.36(P=0.23)であり, 引き抜き時間で有意な相関を認めた。ロジスティック解析におけるポリープ発見に寄与する有意な要因は, 男性, 年齢, 引き抜き時間6.5分以上であり, 画像枚数25枚以上は逆に非発見の有意な要因だった。引き抜き時間は, 重要な精度管理指標と考えられた。画像枚数や撮影方法については更なる研究が行われ, 一定の見解を得る必要があると考える。
  • 丸山 健, 永田 浩一, 和田 幸司, 高橋 美紀, 野村 美由紀, 滝口 昇吾, 金澤 英紀, 高林 健, 安田 貴明, 松本 啓志, 松 ...
    2018 年 56 巻 3 号 p. 302-311
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/01
    ジャーナル フリー
    逐次近似応用再構成法(IR)を利用した超低線量大腸CT検査の有用性について, フィルタ補正逆投影法(FBP)を利用した低線量大腸CT検査と被ばく量と画質の点から前向きに比較した。
    大腸CT検査を受診した80例を対象に, 1体位目は低線量撮影, 2体位目は超低線量撮影とし, 画像再構成はそれぞれFBPとIRで行った。画質の客観的評価は一定部位の標準偏差(SD)測定で行った。
    平均実効線量は低線量撮影で1.28mSv, 超低線量撮影では異なる線量の条件下で0.61-0.82mSvであった。超低線量撮影は低線量撮影に比較して被ばくを最大で54%低減した(p<0.01)。FBPによる低線量撮影画像に比べ, IRによる超低線量撮影画像では, SD値が大腸管腔内で最大46%減少した(p<0.01)。
    IRを使用した超低線量大腸CT検査はFBPを使用した低線量大腸CT検査に比べて被ばくの低減と画質の向上に有用である。
  • 丸尾 達, 植木 敏晴, 畑山 勝子, 永山 林太郎, 野間 栄次郎, 光安 智子
    2018 年 56 巻 3 号 p. 312-319
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/01
    ジャーナル フリー
    2014年に腹部超音波検診判定マニュアル(判定マニュアル)によるカテゴリーが発表された。そこで, 超音波内視鏡検査(EUS)と造影超音波内視鏡検査(CE-EUS)が膵管癌の効率的な精検方法であるか検討した。2008年7月から2015年12月までに当院で診断した膵管癌183例を対象とし, それ以外の膵充実性腫瘤28例を対照とした。判定マニュアルをEUSに適応すると, 感度・特異度・正診率は, USとEUSで, それぞれ, 91%と98%, 78%と95%, 89%と98%であった。カテゴリー5は膵管癌の診断においてUSで有用であったが, EUSはUSより診断能が優れていた。ペルフルブタンを用いたCE-EUSの検討では, 膵管癌はそれ以外の膵充実性腫瘤に比し, 有意に造影ピーク後の造影効果が減少していた。USに引き続きEUS, 必要に応じてCE-EUSを行うことが膵管癌の効率的な精査法として有用であった。
第57回日本消化器がん検診学会総会 講演プログラム
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シンポジウム2(大腸)
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