日本消化器がん検診学会雑誌
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原著
病理検査を必須としない自己免疫性胃炎診断の妥当性
森 直子中島 滋美竹村 しづき茶谷 玲奈椿本 由紀大原 真理子長谷川 大早藤 清行山本 和雄藤山 佳秀
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2020 年 58 巻 5 号 p. 423-435

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抄録

【目的】病理検査を必須としない自己免疫性胃炎(autoimmune gastritis, AIG)診断の妥当性につき検討した。

【対象と方法】2012年5月~2017年4月の5年間にJCHO滋賀病院において,抗壁細胞抗体陽性,且つ,内視鏡による胃粘膜萎縮度O-p,血清ガストリン高値,ペプシノゲン法3+,ビタミンB12低値の4項目中1つ以上満たすものをAIG疑いと一次診断した症例で,病理所見から診断の妥当性を検討した。

【結果】調査期間内にAIG疑いと一次診断した症例は21例であった。うちヘリコバクター・ピロリ現感染者1例を除いた20例を検討した。病理組織学的評価ができた15例では,全てAIGと確定診断できた。血清ガストリン高値の15例,内視鏡的胃粘膜萎縮度O-pの14例,ペプシノゲン法3+の11例,血清B12低値の9例全例で,胃底腺領域に高度の萎縮及び壁細胞の消失・著減を認めた。

【結論】抗壁細胞抗体陽性でヘリコバクター・ピロリ現感染でなければ,上記4項目中1つ以上陽性でAIG疑いと一次診断してよいと思われた。

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© 2020 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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