日本消化器がん検診学会雑誌
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総説
ポストコロナ時代のがん検診戦略
高橋 宏和
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2025 年 63 巻 2 号 p. 101-107

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抄録

2020年に始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミックから4年余りが経過し, 医療や検診の現場は徐々に落ち着きを取り戻しつつあるなか, 起こるべく新興感染症や緊急事態に備える必要性が高まっている。2020年度は特に住民検診において受診者数が2017-2019年度平均と比べ1-3割減少し, その後徐々に回復傾向にある。職域検診は大きな影響はうけていない。ポストコロナ時代においてパンデミックが起きた際には, がん検診は不要不急の外出にはあたらないことを踏まえた適切な判断が求められる。本学会においては政府や他学会・団体とともに, 持続可能な実施・連携環境の整備や迅速な情報共有・発信システムの構築など, ポストコロナ時代のがん検診戦略を平時のうちに確立するよう取り組み, 必要に応じて社会に発信することが肝要である。

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© 2025 一般社団法人 日本消化器がん検診学会
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