抄録
財団医療科学研究所では, 1995年9月にペプシノゲンとヘリコバクターピロリ抗体を測定する胃がん郵便検診をスタートさせ, 1996年5月までに14,000人以上の受診者を得た。検診希望者はインフォームド・コンセント後に,財団研究所で開発した自己採血器を使用し,濾紙に血液をスポット,自然乾燥後に郵送する。ペプシノゲン受診者14,563例中,陽性者が2, 374例(16.3%),ヘリコバクターピロリ抗体検査受診者14,189例中陽性者が8,171例(57.6%)であった。結果,胃がんが13例(0.09%)発見され,早期がん12例,進行がん1例,未分化がん6例,分化がんは5例であった。胃がん13例のうち,ペプシノゲン検査は陰性で,ヘリコバクターピロリ抗体検査のみ陽性者は2例であった。