抄録
平成12年度の胃がん検診を基本健康診査と総合検診で実施した5市町村1,540人中, 事前の同意が得られた1,524人に対し, 間接X線撮影法とペプシノゲン (以下PG) 法の同時併用でモデル検診を実施した。PG法の判定は1+: PGI 70ng/ml以下かつI/II比3.0以下, 2+: PGI 50ng/ml以下かつI/II比3.0 以下, 3+: PGI 30ng/ml以下かつI/II比2.0以下を用い, 2+, 3+を要精検扱いとした。モデル検診全体の要精検率は31.4%, 間接X線法単独は9.2%, PG法単独は17.7%, 間接X線法とPG法共に要精検は 4.5%であった。モデル検診の癌発見率は0.26% (4名) で内訳はPG法のみ要精検から前壁発生の2名の粘膜内癌, 間接X線法のみ要精検から病期IVの進行癌1名, 病期IIの早期癌1名であった。毎年の同時併用では癌発見率は高くなるものの要精検率, 費用とも高くなり, 地域検診では従来の間接X線法に加え5年毎にPG法を同時併用する方法が効率的, 現実的であった。