図学研究
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研究論文
ホラーコンテンツにおける恐怖表現のタイミングとその効果の分析
ヘイムダール リセロッテ兼松 祥央鶴田 直也茂木 龍太三上 浩司近藤 邦雄
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2019 年 53 巻 2-3 号 p. 3-

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抄録
 ホラー作品において,恐怖の対象となるキャラクターなどをあえてはっきり映さない演出がおこなわれることがある.これは恐怖の対象がはっきりと見える場合と比べ,視聴者に対してより強い恐怖感を与えることができる.また,この「恐怖の対象を隠す演出」をおこなった場合でも,ストーリー上のある時点で恐怖の対象を登場させることで,視聴者の恐怖感をより高めることができる.その際に重要なのは,カメラワークをはじめとする登場のさせ方に関する演出や,登場させるタイミングである.そこで,本研究では視聴者が知覚する恐怖のレベルの影響を明らかにすることを目的とした.そのため,既存作品を用いてホラー作品における恐怖を演出するためのタイミングやカメラワークを分析した.
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© 2019 日本図学会
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