図学研究
Online ISSN : 1884-6106
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ISSN-L : 0387-5512
53 巻, 2-3 号
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研究論文
  • ヘイムダール リセロッテ, 兼松 祥央, 鶴田 直也, 茂木 龍太, 三上 浩司, 近藤 邦雄
    2019 年 53 巻 2-3 号 p. 3-
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
     ホラー作品において,恐怖の対象となるキャラクターなどをあえてはっきり映さない演出がおこなわれることがある.これは恐怖の対象がはっきりと見える場合と比べ,視聴者に対してより強い恐怖感を与えることができる.また,この「恐怖の対象を隠す演出」をおこなった場合でも,ストーリー上のある時点で恐怖の対象を登場させることで,視聴者の恐怖感をより高めることができる.その際に重要なのは,カメラワークをはじめとする登場のさせ方に関する演出や,登場させるタイミングである.そこで,本研究では視聴者が知覚する恐怖のレベルの影響を明らかにすることを目的とした.そのため,既存作品を用いてホラー作品における恐怖を演出するためのタイミングやカメラワークを分析した.
研究速報
  • 山田 修
    2019 年 53 巻 2-3 号 p. 10-
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
     現在木彫において角材から模刻像を彫り出していくためには,図面を角材の面に転写して,その輪郭線をシルエット状に削り出すことがよく行われている.ある程度彫るべき形が明らかになる一方で,角材の平面に描いた下図といった作業の手引きとなる基準が彫り進めるとともに当然失われていくことになり,初学者においては一定の段階から手が進まなくなることが多い.本研究では,3Dデータを自由な位置や角度によって閲覧し,木材の頂点を含む角や辺となる稜線を切断して平面をつくり出す面取り作業をコンピュータ上でシミュレーションすることで,模刻像の概形となる粗取り段階までの工程を事前に検討する.また原本像と角材から切断したモデルとの体積比などから木彫による模刻の確度,効率性についても言及する.
  • 平野 重雄, 喜瀬 晋, 関口 相三, 奥坂 一也, 荒木 勉
    2019 年 53 巻 2-3 号 p. 15-
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/09/01
    ジャーナル オープンアクセス
     現在,国際規格との整合化を促進するため,JIS規格の機械部門(B)の改正と制定が活発化しており,日ごろからJIS規格に関心を持つことが必要である.ここでは,機械製図(B 0001)を補完する目的で各種の規格が制定されている現状を踏まえ,基本的事項に関する規格,一般的事項に関する規格,部門別に独自な事項に関する規格,特殊な部分・部品に関する規格,図記号に関する規格の動向および国際規格との整合化について考察した.
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