抄録
目的は,深夜勤務時の看護師の活動量,眠気,疲労感および生理学的指標の変化より,深夜勤務労働が看護師に及ぼす影響を明らかにすることである。
深夜勤務の看護師7人(以下,「臨床」群)と,大学生15人(以下,「コントロール」群)を対象として,両群ともに1時間毎の舌下温,疲労感(Visual Analog Scale:VAS),眠気(VAS)を測定し,さらに看護師には心電図,活動計も装着した。
結果,両群ともに,疲労感と眠気,疲労感と時刻に正の相関関係を認め,時間の経過とともに疲労感が増加し,眠気も疲労感と同様に変化することが明らかとなった。しかし,「臨床」群は午前6時に活動量が増加したことで,「コントロール」群より体温の上昇,眠気の軽減,疲労感の減少を有意に認めたものの,周波数成分の変化からは午前6時以降に疲労の増加が示された。朝方の活動量の増加,緊張感が眠気を抑制し,疲労感が隠蔽されている可能性が示唆された。