日本集中治療医学会雑誌
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症例報告
急性大動脈解離の保存的治療におけるデクスメデトミジンの使用経験
水野 香織成瀬 智小林 充御室 総一郎小幡 由佳子土井 松幸佐藤 重仁
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2015 年 22 巻 4 号 p. 253-256

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抄録

急性大動脈解離の保存的治療に鎮痛,降圧,安静のための基本薬剤としてデクスメデトミジン(dexmedetomidine, DEX)を使用した。【対象】2010年1月から2012年2月に,当院ICUにて保存的治療を実施した急性大動脈解離の14症例。【方法】鎮痛鎮静,降圧,脈拍調節のための併用薬剤,気管挿管の有無を後ろ向きに検討した。【結果】DEXは0.07~0.79μg/kg/hrで投与し,投与期間は132±56時間であった。併用薬剤は,塩酸ニカルジピン0.008~0.14 mg/kg/hr(14症例)の他,塩酸ランジオロール(5症例),フェンタニル(9症例),ニトログリセリン(3症例)であった。夜間睡眠確保のためにハロペリドールを6症例,リスペリドンを2症例で併用した。全症例を気管挿管なしに治療できた。【結語】急性大動脈解離の保存的治療の基本薬剤としてDEXは有用であった。

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© 2015 日本集中治療医学会
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