農業農村工学会論文集
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畜種と炭化温度が家畜ふん由来バイオ炭の肥料成分濃度に与える影響
久保田 幸亀山 幸司北川 巌岩田 幸良
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2023 年 91 巻 2 号 p. II_41-II_51

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抄録

本研究では,採卵鶏,ブロイラー,豚のふん(ただし,ブロイラーふんは敷材,豚ふんは敷材,副資材を含む)を原料としてバイオ炭を作成し,炭化温度が炭中の肥料成分濃度と溶出性に与える影響を明らかにした.リン,カリウム等の多量要素は炭化温度が高くなると含有濃度も高くなる傾向にあった.リンは600 ℃以上の炭化で緩効性形態の割合が高く,溶出性が低くなることが示された.微量要素は,採卵鶏ふん炭,ブロイラーふん炭で亜鉛濃度が高く,豚ふん炭で鉄濃度が高かった.亜鉛,銅は全ての畜種の700 ℃以上で難溶化の傾向がみられ,採卵鶏ふん炭と豚ふん炭では高温での亜鉛含量の低下が確認された.結果から,炭化温度400-500 ℃で多量要素が,400-600 ℃で微量要素が供給されやすい家畜ふん由来バイオ炭が生産できると考えられる.

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© 2023 公益社団法人 農業農村工学会
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