情報知識学会誌
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一般論文
特許文献における因果関係の抽出と統合 : 概要とその後の展開
石川 大介石塚 英弘宇陀 則彦藤原 譲
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2005 年 15 巻 3 号 p. 98-106

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抄録
 我々は, 類推を利用する発想支援システムの構築を目指して研究している.そのシステムの類推でベースとして用いる知識の抽出源として, 特許文献を用いる.その理由は次の2点である.(1)特許文献は発明の手段とその効果の因果関係が記述されているため, 因果関係を抽出できる可能性がある.(2)特許文献には様々な産業分野が含まれるため, 抽出された因果関係は産業に適用できる可能性がある.そこで, 繊維工学の分野の特許文献から因果関係の抽出を試み, 化合物とその性質の因果関係を得た.次いで, 薬学分野を対象に特許文献から因果関係を抽出し, 得られた因果関係をベース知識として用語の類似性を用いる類推方法を考案した.本稿では, これらの結果を報告する.
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© 2005 情報知識学会
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