情報知識学会誌
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知識情報構造の形式記述と解釈可能性についての展望
天野 晃坂本 浩一
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2021 年 31 巻 1 号 p. 71-89

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抄録

 知識情報構造を表現可能な構造として均質化2 部グラフが提案されて以来、その形式記述とパーサーの実装に関しての議論は殆どなされてこなかった。本論文では、当該構造の表現が従来の言語では困難であることを示し、均質化2 部グラフ構造を表現する言語とそのパーサーの実装について提案を行う。また、提案された仕組みによる応用例を示し、これを元に知識の構造化と構造化(形式化)された知識に対する解釈に関しての展望を述べる。また、コンセプト実証のために作成されたツールについても解説する。当該ツールは、均質化2 部グラフ構造を形式記述可能な言語としては初めてのものである。なお、本論文は解説の要素が多いため、事実と考察が混在したスタイルを用いており、結果や考察の章は設けていない。

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