本論文では,国立国語研究所が保有する言語資源をオンラインで公開するデジタルアーカイブ「国立国語研究所デジタルアーカイブNINDA」における,Omeka S とInternational Image Interoperability Framework(IIIF)を活用したキュレーション手法について検討する.具体的な例を挙げながら,Omeka S とIIIF を活用したキュレーション手法が,言語資源のデジタルアーカイブにおいて有効であることを示す.また,Linked Open Data(LOD)の観点からも,デジタルなキュレーションが言語資源のデジタルアーカイブにおいて有効であることを示す.NINDA に収録された言語資源を効率的に活用することで,言語資源の保全や研究・教育に貢献することが期待される.