2023 年 33 巻 2 号 p. 192-195
本稿は筆者が事務局長を務める山形アーカイブ実行委員会の山形市内の資料収蔵機関との連携によるデジタル・アーカイブの推進事業をとおして得られた知見について述べる.特に事業推進にあたって活用した文化庁の博物館支援事業との関係について考察した.それによって,小規模博物館がデジタル・アーカイブ化を進めるにあたって,小規模館同志の,お互いの強み・弱みを生かした連携の重要さを指摘した.また,日本の博物館のデジタル・アーカイ化を推進するためには,このような小規模館の取り組みを広げていく必要がある.