情報知識学会誌
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COVID-19の流行および少子高齢化による日本の公共図書館の変化
三浦 寛二江上 敏哲
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2023 年 33 巻 4 号 p. 384-392

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抄録

 COVID-19の流行により,日本では多数の公共図書館で臨時閉館を余儀なくされた.資料提供の使命のため,対策のうえでの開館や来館サービスに代わる対応がとられ,臨時交付金も活用されている.また電子書籍配信やデジタル化資料の発信もおこなわれているが,その進み具合や実情は地域により異なる.国立国会図書館によるデジタル化資料提供サービスは著作権法改正で個人にも拡大した.また日本社会の大きな変化である少子高齢化へも,育児支援や認知症サポーター等のかたちで公共図書館は対応をおこなっている.今後は非対面型コミュニケーション,学校教育のICT化,地域外からのアクセスの保障等の観点からも,一層のDX推進が求められる.

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