情報知識学会誌
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33 巻, 4 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 2023 年 33 巻 4 号 p. 343-344
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー
  • Takashi NAGATSUKA
    2023 年 33 巻 4 号 p. 345-355
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

    現在の日本社会の中で, 政策として産業界を中心に業務や製品のデジタル化を通じての革新的なビジネスモデルの創造としてのデジタルトランスフォーメイション(DX)が推進されている.近年になり,教育や研究,そして図書館の分野でも図書館の業務やサービスのデジタル化の推進による革新としての図書館DXが強調されている.DXについて長期的な視野で捉え直すことで,今後のDXの方向として,大学図書館同士の連携や国立情報学研究所・国立国会図書館などの全国的な機関との連携の重要性について考察した.

  • 彭 伟
    2023 年 33 巻 4 号 p. 356-364
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     上海図書館東館の開館により、本館は研究図書館としての地位を強化する機会を得ました。この目標を達成するために、本館の運営チームは、閉架サービス、ディスカバリーサービス、情報調査の3つの製品ラインを通じてサービスを再定義しています。一方、デジタルトランスフォーメーション(DX) は、サービスの再定義において重要な原動力となっています。本稿では、3 つの事例を紹介します。まず、さまざまな種類のサービスを提供する際に図書館が直面する課題と障害を説明し、次に、適用された新しいアプローチの複雑な影響に光を当てます。これらの事例は、上海図書館が情報環境の変化にどのように対応してきたか、またどの戦略が最も効果的であるかについて貴重な洞察を提供します。

  • 福島 幸宏, 菊池 信彦
    2023 年 33 巻 4 号 p. 365-372
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     2021年9月のデジタル庁発足の前後から,著作権法が見直され,国の公文書がデジタルによる管理に切り替わり,デジタルアーカイブが博物館業務に位置づけられ,国立国会図書館デジタルコレクションにおいてテキスト検索が可能となるなど,日本の資料・情報に関するデジタルトランスフォーメーション(DX)は大きく進展した.このなかで,国文学研究資料館においても,人文学の研究を他分野と共有し,課題解決型の人文学研究を創成することを目指す「データ駆動による課題解決型人文学の創成」プロジェクトが進行している.各地の図書館が,このような人文学のプロジェクトへの資料提供の役割はもとより,蓄積されたデジタル情報や研究成果を利活用する場として位置づけられることで,日本における人文学は社会と新しい関係を取り結ぶことが可能になることを論じる.

  • 樊 汝之
    2023 年 33 巻 4 号 p. 373-383
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     ビッグデータ,IoT,人工知能,クラウドコンピューティング,5G,ブロックチェーンなどの次世代情報技術の推進の下で,中国のデジタルトランスフォーメーションの進展に伴い,ここ十数年来,中国の図書館では,「スマート図書館」の目標へと変革しつつある.

     「スマート図書館」の核心目的は大衆への「スマートサービス」である.本稿では,上海図書館東館を事例に,図書館の「スマートサービス」の現状を紹介し,利用者サービスの変化から利用者はどのような利便性を得たかを述べる.

  • 三浦 寛二, 江上 敏哲
    2023 年 33 巻 4 号 p. 384-392
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     COVID-19の流行により,日本では多数の公共図書館で臨時閉館を余儀なくされた.資料提供の使命のため,対策のうえでの開館や来館サービスに代わる対応がとられ,臨時交付金も活用されている.また電子書籍配信やデジタル化資料の発信もおこなわれているが,その進み具合や実情は地域により異なる.国立国会図書館によるデジタル化資料提供サービスは著作権法改正で個人にも拡大した.また日本社会の大きな変化である少子高齢化へも,育児支援や認知症サポーター等のかたちで公共図書館は対応をおこなっている.今後は非対面型コミュニケーション,学校教育のICT化,地域外からのアクセスの保障等の観点からも,一層のDX推進が求められる.

  • 孙 玉婷
    2023 年 33 巻 4 号 p. 393-400
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     在图书馆的数字化转型的大背景下,阅读推广活动的形式和模式已发生转变.在此背景下的创新尝试很可能在未来成为常态.本文试图以上海图书馆所做的数字化的创新阅读推广活动为例,浅析其共性特点及策略.

  • 孫 玉婷, 櫻井待子
    2023 年 33 巻 4 号 p. 401-410
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     図書館DX を背景として,読書推進活動の形態やあり方には変化が生じている.この文脈における新たな取り組みは,これからの標準となる可能性が高い.本稿では,上海図書館が行う新たなデジタル読書推進活動を事例として,共通する特徴や戦略について分析を試みる.

  • 小川 雄太, 宮本 行庸
    2023 年 33 巻 4 号 p. 411-414
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     本研究は視覚障害者の「遊び」におけるアクセシビリティと面白さ及び情報負荷の関係について明らかにするため,点字付きトランプによる「大富豪」とテレビゲームの格闘ゲームによる実践を行った.その結果,点字付きトランプはアクセシビリティの提供があることで,晴眼者と同等の情報負荷をもたらし,視覚障害者も面白さを感じ,対等に楽しめる「遊び」として成立している.一方,アクセシビリティの提供がない格闘ゲームであっても,アクセシビリティの不足からくる操作性の問題を軽減すれば,晴眼者と同等の情報負荷を実現することができ,視覚障害者も面白さを感じられる「遊び」として成立すると言える.以上の結果から,アクセシビリティの有無は「遊び」の成立に影響するものの,絶対条件ではないと結論づけられる.

  • 五島 敏芳, 戸田 健太郎
    2023 年 33 巻 4 号 p. 415-418
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     図書・定期刊行物やそれらの中の記事といった一般的な文献と異なり多様な形式がありうるアーカイブ資料を参照・引用したとき,その出典をどのように記すべきか.最近の先行研究では,アーカイブズの記述標準類やメタデータ標準類の指示する引用記載方法の探索から英国規格BS6371:1983の影響を推測し,日本の発刊90年以上の学術雑誌を事例とした引用記載の概観が示された.ただ,そもそも学術雑誌に載る記事,論文は,その投稿規程や執筆要領だけでなくスタイルガイド類に従うことが前提される.そのスタイルガイド類におけるアーカイブ資料の参照・引用記載方法については,日本での先学の整理を寡聞にして知らない.そこで本報では,2つのスタイルガイドのアーカイブ資料の参照・引用記載方法に注目し,その概要の把握と変遷や淵源の追究を目指す.これによりアーカイブ資料の引用記載方法の特質をその一端でも明らかにしたい.

  • 佐藤 翔, 玉木 藍葉, 由留木 那緒, 竹村 宙, 梶田 文親, 武石 葵音, 徳留 由乃, 宮澤 智美
    2023 年 33 巻 4 号 p. 419-422
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     日本の大学生とその関係者らを対象に,図書館に関する自身の経験の中で印象深い3つの「思い出」について短いナラティブの執筆を求める調査を実施した.67人の協力者から198の「思い出」を収集し,それらの「思い出」に登場する館種,「思い出」当時の年齢,「思い出」の内容,およびそれらの関係を分析した.結果から,「思い出」には「小さい頃の公共図書館の空間的印象」,「学校図書館での図書館員との個人的交流」など,館種・年齢・内容に関し頻出するパターンが観察された.

  • 西浦 ミナ子
    2023 年 33 巻 4 号 p. 423-426
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     本研究は,日本の大学図書館による学習支援の向上を図る情報源としてのシラバスの可能性と改善点を明らかにすることを目的とし,2022年度にシラバス調査を実施した.選定した調査対象の大学130校の内,作業途中である19大学を除く111大学に対する調査結果を報告する. シラバスシステムで「図書館」でヒットした16,462件の記述内容を確認し,図書館利用,図書館資料,利用教育等のトピックでは大体2~3割程度の記述が見られるが,パスファインダーなど授業支援ツール等への言及は1割に満たないことが判明した.シラバスは現状,大学図書館の学習支援のための情報源としては不十分であるが,項目によっては大学種別・規模別,学年別,学問領域別の傾向が見られ,利用者ニーズの把握に有益な情報源となり得るため,今後大学教育のDXを進める中で,大学図書館の視点からも改善案を提案していくべきものだと指摘できる.

  • 原田 隆史, 池本 光, 今井 仁晶, 福添 敦大, 宮澤 智美, 佐藤 翔
    2023 年 33 巻 4 号 p. 427-432
    発行日: 2023/12/02
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー

     本研究は,読書指導などの目的で小説の推薦を行う際に生成AIがどの程度有用かを調査した.まず,対象とする小説のセットを指定せずにプロンプトに指定する項目の組み合わせを変更し,どのような要素を含む場合が有効か,またどの程度存在しない図書の推薦(「Hallucination」)が発生するか調査した.その結果,プロンプトに含まれる要素を切り替えて推薦してもらっても大きな違いが見られないこと,また推薦された図書の約20%が存在しない図書であることが明らかとなった.さらに,50冊の小説を対象として「タイトル」「あらすじ」「ブック・レビュー」という3つの項目を投入して推薦させたところ,「タイトル」が最も人手による結果に近く,「ブック・レビュー」が最も人手と遠い結果となった.ただし,今回の結果は対象とする図書が有名かつベストセラーが中心であるためにChatGPTが内容を教えなくても正しく判断できた可能性があり,今後さらなる研究が必要だと思われる.

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