抄録
児童生徒の学力向上を目指し、本実践では、施設分離型小中一貫校の相互の授業交流を通して、教員の協働意識を醸成させることを目的とする。一般的に施設分離型の小中一貫校においては、相互乗り入れ授業をはじめ、合同研修会や教科部会などが行われにくい現状が見られるが、その要因として校舎間の距離はもとより、教員の心理的側面が大きいと予想される。そこで、本実践では実践校における小中連携、相互交流の阻害要因を分析し、促進させるために心理的負担の少ない授業交流会の企画運営を通して、教員間の協働意識が高まらないか検証した。2回(3日間)の授業交流会を実施した結果、教員の同僚性向上が見られ、次年度以降も合同教科部会を継続し、協働して児童生徒の指導に向かう機運が生まれた。今後は、小中連携と学力向上の関係を明確にすることによって、さらなる意欲化につながることが期待される。