2011 年 2011 巻 62 号 p. 93-95
青森県におけるリンゴ輪紋病の枝感染によるいぼ皮病斑の感染生態および薬剤の防除効果について検討した.いぼ皮病斑からの分生子飛散は5 月下旬から10 月下旬までみられ,7 月中旬から8 月上旬が飛散の最盛期であった.新梢および1 年枝での感染は6 月上旬頃から8 月中旬頃まで続き,いぼ皮病斑の形成は7月が最も多くなった.品種「ふじ」の新梢を用いた防除試験において,有機銅水和剤およびキャプタン・有機銅水和剤は対照の4-12 式ボルドー液と同等の高い防除効果を示した.