日本乳酸菌学会誌
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総説
ウイルス感染防御機能を司るプラズマサイトイド樹状細胞を活性化するLactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 に関する研究
藤原 大介
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2014 年 25 巻 2 号 p. 75-80

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抄録
ウイルス感染防御機能を制御する免疫系の司令塔的な役割を果たす細胞としてプラズマサイトイド樹状細胞が注目を集めている。本研究では、プラズマサイトイド樹状細胞活性化効果を有する乳酸菌株を探索した。マウス骨髄細胞由来プラズマサイトイド樹状細胞を用いたスクリーニングにより、Lactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805 がこの効果を有することを見出し、作用機序として本菌株がプラズマサイトイド樹状細胞に認識され、活性本体であるDNA がTLR9 依存性の活性化反応を引き起こすことが示唆された。また、本乳酸菌を用いたヒトにおけるpDC に対する作用についても紹介する。
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© 2014 日本乳酸菌学会
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