大阪大学大学院 基礎工学研究科
大阪大学 ナノサイエンスデザイン教育研究センター
2009 年 30 巻 4 号 p. 421-426
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ラマン分光顕微鏡は,全ての分子が持つ分子振動を観測することで,無染色で分子種を見分けながら可視化する手法である.我々は,非線形なラマン散乱分光であるCARS(Coherent anti-Stokes Raman scattering)分光により,リアルタイムで観測可能なを多焦点CARS 顕微鏡を開発した.本稿では,開発した装置や,これを用いて観測した細胞の3次元イメージ,レーザーアブレーションと組み合わせて,細胞内小器官の破壊や細胞膜の破壊と修復過程の観測に応用した例を紹介する.
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