抄録
症例は61歳女性,転倒受傷後1年で右膝に腫瘤を認め,近医でガングリオンの診断にて穿刺を受けた.その後,穿刺部からろう孔が形成され,ろう孔部よりゼリー状の内溶液が漏出するため紹介となった.初診時身体所見では,右膝に腫脹・発赤および可動域制限はなかったが,ろう孔よりゼリー状の内容液を認めた.MRI上,膝蓋下にT1強調像で低信号,T2強調脂肪抑制像で高信号の多房性腫瘤陰影を認めた.以上より,右膝蓋下ガングリオンと診断し,手術にて摘出した.病理組織検査でガングリオンと確定診断された.摘出後症状も消失し,MRIでも再発を認めていない.