抄録
一般廃棄物及び産業廃棄物の焼却に伴うCH4,N2Oの排出係数は、1990年代中頃までの廃棄物焼却炉排ガス実測調査結果を用いて設定されたものであり、排出係数データの把握から既に10年以上が経過している。1990年代後半以降は、我が国では廃棄物焼却施設のダイオキシン類削減対策が強化され、廃棄物焼却炉の高性能化や排ガス処理の高度化等の対策が進められた。このため、現在のCH4,N2O排出係数は、過去のデータに基づき設定されている現行の排出係数よりも低下している可能性がある。また、2000年代以降に建設が進められたガス化溶融炉については、現行の排出量算定方式では適用が困難である。
そこで、本調査では焼却炉及びガス化溶融炉における排ガス実測調査を行い、(1)ダイオキシン類対策後の一般・産業廃棄物焼却炉に適用するCH4,N2O排出係数の新規設定、(2)一般廃棄物ガス化溶融炉に適用するCH4,N2O排出係数の新規設定、を目的として実施した。