抄録
低炭素社会の実現のため、廃棄物処理分野においては、先ずは廃棄物処理におけるCO2排出量を精度良く算定することが必要である。そのためには、実測により詳細なLCAを実施することが欠かせないが、これには多くの時間を要し、また大きな作業負担が発生する。そのため、統計資料や文献等を用いた簡易算定が多く実施されているが、実測値とどの程度ずれが発生するのか不明であり、誤った結果を招く可能性もある。そこで、本研究では、初期段階でのLCA実施方法として、統計を用いた簡易算定法の有効性を検討する。焼却施設を対象とし、簡易算定では、統計資料に記載されたユーティリティ使用量等のデータよりLCIデータを作成した。これによる結果と実測値の結果について、単位CO2排出量、残渣率の比較を行った結果、両者ともに、おおよそ似た結果となった。簡易算定法によるLCA実施方法は有効であるといえる。