抄録
戦時中に内閣情報局が発行した雑誌「週報」「写真週報」により、第二次大戦下の日本の廃棄物処理を3Rの観点から整理した。昭和10年代、生活のあらゆる場面が戦争遂行に組み込まれ、国を挙げて廃品回収、ごみ利用の3Rキャンペーンが行われた。新聞はもとより週報・写真週報にもいくつもの記事が掲載されたが、戦況の悪化とともに関心は節約、廃品利用から食糧確保へと移り、この時期の回収・利用をメインとするごみ処理は結局、戦後に通じる何ものも残さなかった。一方、昭和10年代前半に東京市と婦選獲得同盟がコラボして展開したごみに関する運動は、市民を主体とした3Rの先駆として再評価する必要がある。