廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: C3-5
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C3 ごみ発電・熱利用
ごみ固形燃料(RDF)の発熱量と塩素濃度のコントロール
*塩津 浩一中原 啓介金尾 康彦宮崎 享之輔小倉 秀夫大西 宵平
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抄録

ごみ固形燃料(RDF)は,家庭ごみの可燃物を破砕・乾燥・成形したものです。現在,ごみ固形燃料は,年間約40万トンが製造され,約30万トンが発電燃料,約10万トンが一般燃料に利用されています。ごみ固形燃料の品質は,原料になる家庭ごみの性状に支配されるため,収集方法や季節,地域により変動します。ごみ固形燃料で注目される発熱量は19~23MJ/kg,塩素濃度は0.5~1.0wt%です。ごみ固形燃料を,汎用性の高い燃料として利用するには,発熱量の安定化と共に,ボイラ腐食に影響する塩素濃度の低減が望まれます。私達は,ごみ固形燃料の製造工程において,副資材を混合し,発熱量と塩素濃度をコントロールする方法を確立しました。本報告では,稼働中の製造施設におけるゴム粉混合による発熱量増加の実績例,バーク材混合による塩素濃度低減の実績例を示すと共に,燃料としての利用が期待される下水汚泥乾燥物を混合した塩素濃度低減の実証実験についても示します。

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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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