主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
もみ殻は貴重なシリカ資源であり、もはや厄介物では無くなったことを繰り返し述べてきた(1、2)。銅、亜鉛などにおいて、高品位と呼ばれる鉱床でさえも10%程度であるにも関わらず、もみ殻のシリカは20%含有されている。この事実からも、もみ殻はシリカを高濃度に含有する生物鉱山であると言える。このシリカを利用可能の状態でもみ殻から回収し、シリカ資材として様々な異分野へ提供することが目的である。そうすることで、もみ殻という日本人にとって完璧な再生可能エネルギー源からエネルギーを創成し、持続可能スマートエネルギーを利用するコミュニティーを分散型で構築していくことが可能になる。更に、水稲を生産するアジアの諸国と連携を計ることで、もみ殻の有効利用が更に進み、食文化に則した国際的なスマートエネルギー社会を協働でつくり上げることができる。