廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: D3-1-O
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D3 排ガス処理・監視
デカブロモジフェニルエーテルの焼却試験による分解率および分解副生成物の評価
*高見 侑佑藤森 崇三宅 祐一王 斉高岡 昌輝
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抄録

臭素系難燃剤等として使用されているデカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)は国内および国際的に規制されているが、過去の製品等として残存しており,分解処理が必要とされている。しかし、現在BDE-209の焼却処理に関する研究は十分な知見が蓄積されていない。 本研究では、制御炉により新たに別条件として高温度域(900℃, 950℃)での焼却試験を行い、GC-MSによるBDE-209の分析方法を用いて、各試料のDEおよびDREの値やPBDE/Fsおよび臭素系芳香族化合物を含めた分解副生成物を評価した。現状得られているBDE-209の焼却試験結果を統合・整理したところ、温度条件が高温になるほど、また滞留時間が長くなるほど分解率が高くなる傾向が見られた。また、制御炉系試験の多くの試料でPBDEs, Octa-BDF, ヘキサブロモベンゼンが同定された。

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© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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