主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
会議名: 第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
回次: 31
開催地: Web開催 北海道大学工学部
開催日: 2020/09/16 - 2020/09/18
臭素系難燃剤等として使用されているデカブロモジフェニルエーテル(BDE-209)は国内および国際的に規制されているが、過去の製品等として残存しており,分解処理が必要とされている。しかし、現在BDE-209の焼却処理に関する研究は十分な知見が蓄積されていない。 本研究では、制御炉により新たに別条件として高温度域(900℃, 950℃)での焼却試験を行い、GC-MSによるBDE-209の分析方法を用いて、各試料のDEおよびDREの値やPBDE/Fsおよび臭素系芳香族化合物を含めた分解副生成物を評価した。現状得られているBDE-209の焼却試験結果を統合・整理したところ、温度条件が高温になるほど、また滞留時間が長くなるほど分解率が高くなる傾向が見られた。また、制御炉系試験の多くの試料でPBDEs, Octa-BDF, ヘキサブロモベンゼンが同定された。