近年、廃棄物処理施設においては、衛生処理や環境負荷の軽減という側面に加え、廃棄物による高効率発電が求められてきている。一般廃棄物処理施設における高効率発電において、近年ではボイラ仕様として、4MPa×400℃の蒸気条件が一般化しているが、更なる高効率化のニーズが存在している。そうした背景の中、令和元年12月31日に三重県の桑名広域清掃事業組合/資源循環センター(通称「リサイクルの森」)に新しく「可燃ごみ焼却施設」が竣工した。本施設は、焼却による一般廃棄物処理施設であり、6MPa×450℃の高温高圧ボイラを導入して、高効率なエネルギー回収を実現した施設となっている。本報ではこの施設の概要及び高温高圧ボイラの性能について実運転データを示し、ストーカ式ごみ発電施設向けボイラが安定的に稼働していることを確認した。