廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第31回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A1-3-O
会議情報

A1 ごみ発生・排出抑制
長井市における家庭から排出される食品ロスの実態把握調査
*岡山 朋子山川 肇渡辺 浩平栗原 和夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

筆者らは2018年にSDG12.3研究会を発足し、家庭から排出される食品ロスとは、「未利用食品(手付かず食品)」と「食べ残し」であると定義し、その細分類を設定し分類方法(マニュアル)を開発した。この分類方法を用いて都市部・農村部において家庭ごみ細組成調査を実施してきた。本稿においては、2020年3月に山形県長井市で実施した、この分類方法に基づく家庭ごみ細組成調査の結果を報告する。なお、長井市は、家庭での生ごみ分別を20年以上続けている。したがって、本調査は分別された生ごみ中の食品ロスと、可燃ごみ中の食品廃棄物およびその中の食品ロスを分類し、食品ロスの排出実態を把握したものである。結果は、分別生ごみ中の食品ロスは42.6%、可燃ごみにおける食品廃棄物の割合は21.6%で食品廃棄物中の食品ロスの割合は45.8%だった。また、長井市における生ごみ分別協力率は60%であることが分かった。

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top