日本重症心身障害学会誌
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P-1-F2-16 9年間の実績から見る在宅生活における短期入所の動向について
御園 夏枝山根 英和鈴木 郁子丸木 和子
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2013 年 38 巻 2 号 p. 341

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抄録
はじめに 当施設では、1972年より短期入所を受け入れている。年々、短期入所利用のニーズが増加していることから、ベッド数も3床から13床へ増床し対応してきた。最近では、医療ケアの高い乳幼児から、高齢になった親の児など、年齢幅も広くなってきている。目的も、介護休養、行事、緊急時等多様である。9年間の利用実績を整理し、今後の短期入所の方向性について考察を加え報告する。 方法 対象:短期入所の利用者全員 期間:2004〜2012年度の9年間 方法:(1)年齢・理由・利用日数の集計(2)年度毎の延日数・人数・件数の比較(3)利用者の重症児スコア 結果 短期入所の利用実績から、利用延日数・件数は年々増加している。2004年度では、20〜30歳代を中心に介護休養による利用が54%と一番多く、次いで学齢期の長期休暇期間での利用が45%であった。2012年度では、学齢期36%、乳幼児20%合わせて56%と、20〜30歳代の45%を上回る結果が出た。理由として、児童においては、兄弟の行事によることが多く、長期休暇に関係なく、毎月のリピートが多い。介護休養は、児童・成人共通であった。利用日数は、児童は1回2〜3日間に対し、成人は1回1週間前後の利用が多かった。 考察 利用日数・件数の変化は、ベッド数の変更もあり、一概には評価出来ないが利用希望は年々増加している。当施設は、在宅支援に力を入れており、県内の他施設と比較し、短期入所ベッド数は多い。また、児童の利用が増加した背景として、大学病院と連携し、医療ケアの児も、日中一時支援やリハビリから導入し、短期入所につながったと考える。今後もさらにニーズは高くなるのと思われるため、利用者ニーズ・家族背景・家族の負担感を把握し、最善の支援が提供できるよう考慮する必要があると考える。 まとめ 医療が進歩する半面、その後のサポート体制はまだニーズに満たないのが現状である。
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© 2013 日本重症心身障害学会
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