日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
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一般演題
P-1-G14 突発的な筋緊張亢進を呈する重症心身障害児への脱感作による緊張緩和効果の検証
八木 睦子
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2014 年 39 巻 2 号 p. 313

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抄録
はじめに 重症心身障害児(者)は筋緊張亢進を呈することが多い。A氏は体に触れた直後や物音などで突発的に全身に強い筋緊張亢進が出現する。筋緊張亢進は全身に影響を及ぼすため、緊張緩和を図ることは重要である。A氏は筋緊張亢進の出現状況から触れられる刺激に対する過敏があるのではないかと考えた。そこで摂食機能訓練における間接訓練の1つである脱感作法を応用した方法(以下、脱感作)を継続的に実施し突発的な筋緊張亢進の緩和に効果があるかを検証した。 方法 1.筋緊張亢進の状態をチェック表を用いて1日2回(朝・夕)観察。2.脱感作として皮膚に触れる刺激を1日1回実施。3.脱感作を実施期間中に1.と同様に筋緊張亢進の状態を観察。4.脱感作実施前と実施中の2週間のデータを比較検討する。 結果 脱感作実施前の筋緊張亢進出現は朝・夕ともに14回中10回前後。脱感作実施中の筋緊張亢進出現は朝14回中4〜9回、夕は10〜11回と夕の方が多かった。脱感作実施前、実施中ともに朝はほとんど入眠している状況であった。また脱感作実施前と実施中の比較から脱感作実施中の朝の筋緊張亢進は減少し、夕の筋緊張亢進はほぼ変わらなかった。 考察 朝は入眠していることが多くても脱感作実施前の筋緊張亢進が多かったのは音、光などの間接的な刺激よりも触れられる刺激の方が強いためと考えられる。脱感作を実施してから朝の筋緊張亢進は減少し、触覚(圧力)の刺激に対しては過敏を低減できたと考える。しかしほとんど覚醒していた夕は脱感作実施中でも筋緊張亢進出現は減少せず触れられること以外の刺激による影響があることを示唆している。覚醒度の違いにより脱感作の効果に違いが出たことは脱感作の実施は触れられる感覚に対し選択的に効果があったと思われるが筋緊張亢進緩和のためには脱感作の実施だけでなく筋緊張亢進を誘発する因子についての把握を丁寧に行い、対策を検討していく必要があると言える。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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