日本重症心身障害学会誌
Online ISSN : 2433-7307
Print ISSN : 1343-1439
一般演題
P-2-E21 重症心身障害児(者)に対する外科的治療と小児外科医の関わり
高尾 智也
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2014 年 39 巻 2 号 p. 317

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抄録
目的 兵庫県西部に位置する姫路聖マリア病院小児外科における重症心身障害児(者)に対する外科的治療の方針と結果を検討した。 対象および方法 2011年1月から2014年4月までに病院・施設または自宅で内科的治療コントロールが困難で、消化器、呼吸症状を呈している重症心身障害児(者)9例に対して検査および外科的治療を施行した。治療方針は上部消化管造影、pHモニタリング、嚥下シネ撮影などで胃食道逆流症や誤嚥性肺炎の有無を検索し、家族と相談の上、保存的治療、胃瘻造設術、噴門形成術、気管切開術、喉頭気管分離術のいずれを行うか決定した。 結果 年齢は11歳から37歳、男児6例、女児3例だった。主訴は全例、繰り返す誤嚥性肺炎だった。生活環境は全例が自宅で、在宅管理されてた。治療方針としては胃瘻造設術が3例、噴門形成術が1例、喉頭気管分離術が7例だった。喉頭気管分離術症例の1例で術後10日目の退院日に突然死を来したが、呼吸器症状は見られなかった。胃瘻造設術症例と噴門形成術症例は順調に栄養管理されており、胃食道逆流症の再発なく経過している。また、喉頭気管分離術により誤嚥性肺炎はなくなり、吸痰回数も減少するなどQOLの改善も得られた。 結論 すべての患者において、症状は改善し合併症なく経過している。地方総合病院における重症心身障害児(者)に対する小児外科の役割は障害児施設や周囲の小児科医と連携し、治療およびフォローアップしていくことで患児および家族のQOLは向上した。
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© 2014 日本重症心身障害学会
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