抄録
本研究の目的は、重症心身障害児(者)(以下、重障児(者))を対象とした大脳性視覚障害重症度評価スケール(以下、CVIスケール)を開発することである。CVIスケールは8項目から構成され、医療等の専門職50名が32枚の仮想患者カードを順位付けしたものをコンジョイント分析することにより得点の重みづけを行った。また、CVIスケールを24名の重障児(者)に実施し、スケールの重症度得点と視運動性眼振法によるコントラスト感度とを比較することにより妥当性を検討した。検査者間信頼性はVTRによる医療等の専門職34名の判定の一致度を級内相関係数(以下、ICC)にて確認した。その結果、基準関連妥当性はr =−0.50、検査者間信頼性はICC=0.59となり、いずれも中程度の有意な相関が認められた。CVIスケールは、入手が容易で特別な機器を要さないという簡便性を有しながら中程度の妥当性と信頼性も備えていることから、重障児(者)に対する視覚の介入において有用な評価法となり得ることが示唆された。