日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
Print ISSN : 0916-4804
第49回 日本医真菌学会総会
セッションID: P-58
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マラセチアの選択分離培地および生化学的同定システムの検討
*阿部 美知子久米 光槙村 浩一
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キーワード: マラセチア, 分離培養, 同定
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抄録
【はじめに】マラセチア属酵母は,近年,皮膚科領域のみならず内科領域においても血液分離例が散見されるなど臨床的に重要な酵母となりつつある。本菌の検出および同定は,modified Dixon (mD) 培地による分離培養および Guillot らの生化学的同定法が用いられていたが,最近は PCR 法などの分子生物学的方法による直接検出あるいは同定の検査精度が評価されている。しかし,後者の方法は煩雑でキット化されていない現状では臨床検査室での適応には限界がある。今回,新規に開発されたクロモアガーマラセチア/カンジダ (CMC) 培地および生化学的同定システムについて mD 培地による分離培養および分子生物学的方法による同定法と比較検討した。【材料および方法】脂漏性皮膚炎,乾癬および癜風患者の落屑 60 例について直接鏡検,分離培養および同定を行った。【結果】直接鏡検陽性は 60 例中 49 例 (82%),培養陽性は mD 培地で同様に 32 例(53%)および CMC 培地で 55 例(92%)であった。前者の培地はすべて1菌種の分離に止まったが,後者は複数の菌種を分離した。分離菌株は生化学的同定システムでいずれかの菌種に同定され,PCR による同定成績とほぼ一致した。【結語】本培地および本同定システムは従来法と比較して簡便で良好な成績を示した。
〔研究協力者:前島英樹,勝岡憲生(北里大・医・皮膚科)〕
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© 2005 日本医真菌学会
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