抄録
本研究目的は,整形外科病棟入院高齢者への退院を見据えた看護の実態を把握し,実態の違いに関連する要因
を把握することである.今回は, K県内全ての特定機能病院および一般病院のうち,整形外科患者の入院病棟を
有する130病院の整形外科患者入院病棟の巽任者を対象に自記式質問紙調査を行った.その結果,高齢者への退
院を見据えた看護は,事前評価5項目の実施ありの割合は25~ 47%.入院による弊害の予防・退院準備・退院
時の関係機関との調整の看護は12項目中, 9項目が80%以上の割合で行われていた.退院支援専門部門の有無
と「院内他職種とのカンファレンスの開催」,病棟内の学習会の有無と「院外機関とのカンファレンスの開催」・「退
院支援時期の決定」の回答に有意な差が認められ,病棟内の学習会の有無と「退院計画の使用」の有無,病棟責
任者属性の高齢者看護で大切にしていることの自由記述内容である自立支援の記述の有無と「入院長期化の判断
基準の設定」の有無に有意な関連性が認められた.