日本運動器看護学会誌
Online ISSN : 2435-001X
Print ISSN : 2186-635X
2 巻
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 岩田 里美, 林 朋子, 西村 登志子, 叶谷 由佳
    2007 年 2 巻 p. 46-49
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    退院指導の改善を目的に,初回TKAをうける患者28名を対象に,手術後の膝の熱感の持続期間について,手 術後6カ月間追跡調査を行った.その結果TKA手術後の膝の熱感は3カ月までには消失することが明らかになっ た.熱感(自覚症状)と,膝の皮盾温をモナサーム温度センサーで測定し,手術前と手術後を比較した.手術前 の皮旧温に戻る時期と,患者が熱を感じなくなる時期はほぼ一致していた.膝の疼痛に関しては個人の感受性の 違いもあるが,熱感の持続期間とは一致しなかった.白血球数,CRP値,体温,既往症などの項目について調査 を行ったが熱感に影響する要因はなかった.
  • 脊椎麻酔後頭痛予防の検討
    小川 ゆかり, 戸田 美奈子, 藤本 敦子
    2007 年 2 巻 p. 50-52
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    平成15年3月から平成17年3月までに当院で脊椎麻酔を行った患者200例の脊椎麻酔後頭痛の発生率,針の 形状(non-cutting針.cutting針)による脊椎麻酔後頭痛の発生率を調査し,脊椎麻酔後頭痛発生と年齢,性別, 安静時間との関連を調査した.non-cutting針を使用した患者で脊椎麻酔後頭痛の発生は1例もなかった.脊椎 麻酔後頭痛発生者,非発生者間の年齢,安静時間に有意差はなかった.性別は女性が有意に高かった.
  • 棟責任者への調査を通して
    和田 奈美子, 長谷川 秀隆, 小山 幸代
    2007 年 2 巻 p. 53-58
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究目的は,整形外科病棟入院高齢者への退院を見据えた看護の実態を把握し,実態の違いに関連する要因 を把握することである.今回は, K県内全ての特定機能病院および一般病院のうち,整形外科患者の入院病棟を 有する130病院の整形外科患者入院病棟の巽任者を対象に自記式質問紙調査を行った.その結果,高齢者への退 院を見据えた看護は,事前評価5項目の実施ありの割合は25~ 47%.入院による弊害の予防・退院準備・退院 時の関係機関との調整の看護は12項目中, 9項目が80%以上の割合で行われていた.退院支援専門部門の有無 と「院内他職種とのカンファレンスの開催」,病棟内の学習会の有無と「院外機関とのカンファレンスの開催」・「退 院支援時期の決定」の回答に有意な差が認められ,病棟内の学習会の有無と「退院計画の使用」の有無,病棟責 任者属性の高齢者看護で大切にしていることの自由記述内容である自立支援の記述の有無と「入院長期化の判断 基準の設定」の有無に有意な関連性が認められた.
  • 稲田 美穂, 重松 美香, 土井 智子, 杉田 聡子, 宮本 ユミ子, 和田 磨須美
    2007 年 2 巻 p. 59-62
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    当院では,頸椎手術後の頸部固定のために,砂のうを左右に置き,後頭部に薄いスポンジを当てるという砂の う固定を行っていた. しかし,砂のう固定は患者にとって圧迫感を生じさせ.ベッドのギャッジアップ時に肩に 重く載る等の問題があったため.平成16年10月より頸部固定用枕を作製し,使用していた.手術後の頸部固定 に問題は生じなかったものの,患者によって頭部・頸部に窮屈感があり,安楽に頸部固定ができるような改良の 必要性を感じた.そこでタイプA,タイプBの頸部固定枕を検討したサイズバリエーションを加えたタイプBは. 安楽で頸部の固定が確実にでき,患者個々の固定感に応えられるという,快適性においても高い評価を得る頸部 固定具となった.
  • 褥瘤予防の試みへの足がかり
    小岩 加奈, 福岡 佳詠
    2007 年 2 巻 p. 63-64
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    平成17年1月1日から6月30日までに入院した整形外科疾患患者191名を対象に,特に褥癒発生症例の疾患・ 栄養状態・褥癒発生の有無についてカルテより実態調査をした.入院患者の褥瘤発生件数は10例,入院患者全体 の3.14%であった.疾患別では大腿骨頸部骨折で最も多く発生している.次にTHAでは1例, TKAでは1例, 腰椎疾患では1例.両下肢麻痺患者1名に1例の発生であった.当病棟での褥癒発生率を全国平均2.6%と比較 すると高値であり,整形外科疾患での褥痛予防の必要性は高いと言える.大腿骨頸部骨折で褥租発生の割合が最 も多く,これは大腿骨頸部骨折の褥癒発生患者の平均Alb 値•BMI 値は他疾患患者の平均より低いことより,そ れぞれの疾患に存在する術後の同一体位による圧や摩擦.ずれなどの外的刺激に加え.大腿骨頸部骨折患者の場 合は,特に栄養状態の低下が褥板発生に大きく関与している事が示唆される.整形外科病棟での褥痘発生の軽減 には, まず大腿骨頸部骨折患者に着目した予防策の徹底が必要であると考えられる.
  • 戸田 美奈子, 小川 ゆかり, 藤本 敦子
    2007 年 2 巻 p. 65-71
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    成長期スポーツ栄養指導のための基礎資料を得るために2005.8.1-8.31までにスポーツ整形外科外来を受診 した小中学生のスポーツ傷害患者131名とその保護者131名を対象に食生活に関するアンケート調査を行った. スポーツ1傷害患者の食生活の特徴は,同年期の子供の調査結果と差異がなくl).嗜好の偏り,栄養バランスの不 良が指摘された.また傷害頻度の高い患者に朝食の摂取不良,サプリメント使用が多かった.スポーツ整形外科 看護において,将来にわたりよりよいスポーツライフを送るための楊害予防指祁の一環として食教育が必要であ ると考える.
  • 藤本 敦子, 戸田 美奈子, 小川 ゆかり
    2007 年 2 巻 p. 72-76
    発行日: 2007年
    公開日: 2020/05/14
    ジャーナル オープンアクセス
    受診した全スポーツ障害患者のうち57%が15歳以下である1スポーツ整形外科病院で2005年1月から9月 に受診した6歳から15歳までのスポーツ障害患者を対象に,スポーツ障害発生において年齢,性別,疾患,競 技種目で関連性があるのか,スポーツ問診表をもとに調査し検討した.成長過程の身体的変化や性別の特徴から, 競技種目と疾患への関与は大きかった.
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