2025 年 24 巻 p. 47-51
目的:ドパミン塩酸塩の血管外漏出が皮膚傷害に及ぼす影響を血管収縮作用の異なるカテコラミン製剤を用いて比較検討することである.
方法:ドパミン塩酸塩とそれより血管収縮作用の弱いドブタミン塩酸塩を用いてラットの背部皮下に実験的な漏出性皮膚傷害を作製し, 実験後1, 2, および3日目に肉眼的観察を行った.
結果:ドブタミン塩酸塩群では, 血管外漏出後に発赤や潰瘍形成が認められ, 一部の症例では皮膚傷害が悪化した. 一方, より強い血管収縮作用をもつドパミン塩酸塩群では, 皮膚傷害は認められなかった.
考察:ドパミン塩酸塩より血管収縮作用の弱いドブタミン塩酸塩において皮膚傷害が悪化したことから, 薬理作用である血管収縮作用以外の要因が影響している可能性が示唆された.