高脂肪食摂取時のビタミンD制限における, 雄性ラットの週齢の違いによる体組成ならびに骨強度への影響について検討した。7週齢 (y-) または14週齢のラットをそれぞれ基準食 (y-C, C) 群, ビタミンD制限食 (y-DR, DR) 群, 高脂肪食 (y-F, F) 群, 高脂肪・ビタミンD制限食 (y-FDR, FDR) 群に分けた。28日間の実験食投与の結果, 7週齢または14週齢のいずれにおいても, 高脂肪食摂取により体脂肪量の有意な増加が認められ, 筋肉量はビタミンD制限によって有意に低値を示した。また, 大腿骨ならびに腰椎の骨密度や皮質骨厚, 骨梁面積比率において, ビタミンD制限による影響が有意であった。高脂肪食摂取時においても, ビタミンD制限により大腿骨ならびに腰椎の骨密度や筋肉重量が低下することが明らかになった。