本資料では, 諸外国における健康食品の定義および制度を整理し, 諸外国における国の栄養調査での健康食品の調査実施状況や活用目的を比較検討することで, 今後の日本において健康食品の調査を検討するに当たっての基礎的知見を得ることを目的とした。米国, カナダ, 英国, フランス, ドイツ, オーストラリア, ニュージーランド, 中国, 台湾, 韓国の10か国を対象とし, 各国の公的機関の報告書やウェブサイト等から情報を収集した。その結果, 健康食品の定義や分類, 対象となる成分の種類, 規制の仕組みには国ごとに差異が見られ, こうした制度的背景が国の栄養調査の設計にも影響していると考えられた。また, 多くの国では, 健康食品由来の栄養素摂取量データが栄養政策やリスク評価などに活用されていた。本資料は, 今後, 日本における健康食品の調査の検討に向けた基礎的知見を提供するとともに, 栄養政策および食の安全性の確保に寄与するものと考える。