2026 年 79 巻 1 号 p. 65-76
本試験は, 身体的・精神的に健康であるものの, 睡眠の質の低下に悩み, 起床時に眠気を感じている日本人成人男女を対象に, 被験食品として酒粕発酵物およびクワンソウ濃縮エキス含有食品の摂取が睡眠の質に及ぼす影響を検証した。112例が被験食品あるいはプラセボを1日5粒, 就寝前に12週間摂取する群に1:1でランダムに割り付けられた。睡眠の調査にはOSA睡眠調査票MA版 (OSA-MA) およびピッツバーグ睡眠質問票日本語版 (PSQI-J) を用いた。疲労感, 気分状態, 唾液アミラーゼ, 鼓膜温度も評価した。最終的にOSA-MAおよびPSQI-Jの解析には107例, そのほかの解析には102例が含まれた。主要アウトカムとした12週間後のOSA-MAの「起床時眠気」の実測値は被験食品の摂取によって有意に改善した。また介入後ではOSA-MAの「睡眠時間」や下位項目の一部およびPSQI-Jの総合得点においても群間有意差が確認された。以上より, 被験食品の摂取によって睡眠の質が改善することが示された。