栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
上皮組織のグルクロン酸代謝に就いて
野村 正行
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1957 年 10 巻 2 号 p. 50-55

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抄録
1. 家兎の背部に人工的創面を作り, その治癒期間中のGl酸代謝を検討した。
2. 創面治癒期間中, 血清β-Glucuronidase力価の上昇に伴つて, 尿中Gl酸が減少する又, 負荷したGl酸の排泄は遅延する。
3. 健常皮膚に於て, Anthranil酸の抱合体が形成される事を認め, この抱合体がAnthranil酸Glucuronideである事を確定した。又肉芽組織のAnthranil酸抱合態は健常皮膚のそれに比して僅少である。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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