栄養と食糧
Online ISSN : 1883-8863
ISSN-L : 0021-5376
小腸液のアルカリフォスファターゼに就いて
野村 正行若林 正雄萩 和子常木 長和
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1957 年 10 巻 2 号 p. 56-58

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抄録
各種飼料投与に際して白鼠腸液中Alkaline phosphatase力価を比較検討し, 高蛋白食投与に際し本酵素力価が高値を示す事を認めた。又腸液中及び腸壁中本酵素値を比較した所, 基本食投与に際しては, 腸液中の本酵素作用が常に腸壁中のそれを上廻つているに反し, 高糖食にては, 腸壁中のそれが, 腸液中よりも高位を示す様である。この関係は副腎剔出白鼠に就ても認められたが, 特に腸液中の本酵素減弱が日立つている。尚本実験に際して用いた腸液中Alkaline phosphataseは胆汁のそれが混入している事は避け得ないから, 別の機会に胆汁と腸液を分離して繰返し検討する予定である。
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© 社団法人日本栄養・食糧学会
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